建築・土木関連製品 アロンコートSQ

陸屋根と勾配屋根の防水工事、アスファルトシングル葺き屋根や露出アスファルト防水のかぶせ工法による防水改修工事に特長あり。

2成分反応形アクリルゴム系防水材による屋根塗膜防水工法です。従来の塗膜防水工法の特長に加え、耐久性があり環境に配慮した信頼性の高い防水工法です。第三者機関による「建設技術審査証明事業」を取得しており公的に高い性能が認められています。

アロンコートSQ 施工例

特長

アロンコートSQとは

アロンコートSQは、水系の“2成分反応形アクリルゴム”を防水層とする屋根塗膜防水工法です。
従来の塗膜防水の特長(軽量、複雑な納まりへの対応、シームレス等)に加え、環境に配慮した信頼性の高い防水を実現しました。

Ecologyエコロジー

環境にやさしいですか?

アロンコートSQは地球環境を考えた防水材です。

臭気・煙が発生しない水系の防水材

アロンコートSQは、カチオン性アクリルゴムエマルション「アロンコートSQベース」と無機質硬化剤「アロンコートSQセッター」からなる無溶剤の水系防水材です。水系材料のためVOC(揮発性有機溶剤)を大気中に放出しません。さらに、火気を使うこともなく、いやな臭いや黒煙の発生もありません。また、施工時の騒音・振動もありません。

産業廃棄物の少ないエコ容器

アロンコートSQベースは、リサイクル率の高い段ボール箱容器を用い、産業廃棄物を低減しました。

  1. 1アロンコートSQベースは、段ボール容器と注入口付きポリ内袋の二重梱包です。
  2. 2使用後は、段ボール容器からポリ内袋を外し、段ボール容器はリサイクル可能です。
廃棄物の少ない防水工法

アロンコートSQは、改修時の既存防水層の撤去を最小限にできます。

既存防水層の不良部のみを撤去 撤去部にアロンカチオクリートを充填 下地処理完了 アロンコートSQを塗布して完成
砂付露出アスファルト防水の改修例(かぶせ工法)

All mightyオールマイティー

どんな屋根でも大丈夫?

アロンコートSQは、新築・改修を問わず、勾配屋根やドーム屋根などの様々な形状の屋根に適用できます。

勾配屋根の施工例
ドーム屋根の施工例
既存防水層を撤去せずに改修できますか?

アロンコートSQは、既存防水層を撤去しない「かぶせ工法」に適しています。

様々な既存防水層に適用できます(技術審査証明)

詳細はお問い合せ下さい。

砂付露出アスファルト防水の改修に最適です。

砂付露出アスファルト防水の改修には、コストパフォーマンスの高い密着工法でおまかせ下さい。

下地処理後 下地調整兼プライマーとしてアロンコートSQ-M用調整剤を塗布 アロンメッシュ+アロンコートSQ塗布 完成
砂付露出アスファルト防水の改修例[SQ-M]
施工しにくい部位でも大丈夫?

アロンコートSQは複雑な納まりや形状でも継ぎ目なく簡単に施工でき、端末金物等を用いることなく確実な防水ができます。

パラペットの施工例 立上り面や複雑な形状への施工例 施工前 施工後

Long Lifeロングライフ

長持ちしますか?

アロンコートSQは抜群の耐久性を誇り、10年以上経っても防水層はほとんど劣化しません。アロンコートSQの塗り重ねにより防水機能の回復(リフレッシュ)が可能です。

万一の不具合には?

アロンコートSQは、万一の場合にも、不具合箇所が用意に発見でき、簡単に部分補修できます。

1987年施工(17年経過):SQ-K(RC)-L
1988年施工(16年経過):SQ-S(RC)-L

Light weightライトウェイト

建物への荷重の影響は?

アロンコートSQは防水層が軽く、建物に荷重負荷をかけてません。
アロンコートSQは、一般的な下地処理を含めても約5kg/m2以下であり、建物への荷重負荷を最小限にします。

Qualityクオリティー

製品の品質管理は?

当社工場ではISO9001/14001を認証取得し、環境に配慮しつつ原料から一貫生産しております。

施工体制とアフターサービスは?

ご安心下さい。アロンコートSQは責任施工体制です。

アロンコートSQは、全国200以上の高度な施工技術を修得した専門施工業者で組織された「全国アロンコート・アロンウオール防水工事業協同組合員」が、責任を持って施工致します。

公的認定はありますか?

「建設技術審査証明書※1」を取得しています。

アロンコートSQは、国土交通省大臣官房官庁営繕部監修の「公共建築改修工事標準仕様書(平成16年版)」に記載されているウレタン系塗膜防水材「X-1」「X-2」と同等以上の防水性能を有しています。

※1建設技術審査証明は、民間における研究開発の促進及び新技術の建設事業への適正かつ迅速な導入を図り、建設技術の向上に寄与しようとする目的で実施されています。
研究開発体制は?

大学との共同研究により、防水材と建物の長寿命化の関連について研究しています。

アクリルゴムのパイオニアである東亞合成は、北海道や沖縄などの地域で、内外の大学との共同研究により、建物の長寿命化(凍害防止・塩害防止・アルカリ骨材反応防止など)の検討をしています。

紋別暴露試験場(凍害) 松任暴露試験場(アル骨) 備瀬暴露試験場(塩害)

事例紹介

「アロンコートSQ」による屋根の改修工法

屋根の防水には、アスファルト防水、シート防水が広く普及している。近年は塗膜防水による改修も一般化しており、ウレタンゴム系の塗膜による防水が知られている。しかし、ウレタンゴムは化学結合エネルギーが弱く、物性低下を起こしやすい性質があり、トップコートによる継続的で適切なメンテナンス(5~6年で塗り替え)の必要がある。
一方、同じ塗膜防水に分類される「アロンコートSQ」のアクリルゴム塗膜は、防水性能と高い耐候性、耐久性が特長で、10年以上防水性能は衰えないことが、現場から膜を切り出して行う実証実験によって確認されている。また、ウレタンゴムと同等以上の防水性能を有していることは、日本建築センターの技術審査証明の取得で明らかである。勾配屋根や金属ドームなどさまざまな屋根形状に適用でき、改修工事では、既存防水層を撤去しないかぶせ工法に適した特性があり、砂付露出アスファルト防水、アスファルトシングル葺屋根の改修に最適である。
加えて注目すべきは、下地修正材からトップコートまで溶剤を含まないオール水性の材料なので、施工時にVOCを放出しないことだろう。臭気や黒煙の発生がなく、施工時に騒音や振動もほとんど起こらないため、集合住宅の改修では住民に負担を強いることも少ない。
「郡山総合体育館」の大規模改修工事は、東日本大震災の被災箇所の改修と郡山市・開成山地区都市再生整備計画事業に基づいて行われた。屋根は産業廃棄物の削減が評価され、かぶせ工法で「アロンコートSQ」が採用された。既設の砂付露出アスファルト防水を全面撤去することなく、不良箇所のみの修正で改修工事を完了した。
鋼板屋根では、折板屋根や瓦棒屋根が屋根荷重を低減することができる反面、常に腐食が発生しやすい状況に置かれており、しかも温度変化による伸縮が大きいため、薄く、硬い防錆塗料では割れやはがれが発生し、その部分から錆が拡がっていくことが多い。また、鋼板屋根は室内温度が高くなりやすく、防錆効果、防水効果があるアクリルゴム系防水材と日射反射率の高い仕上げ塗料を用いたアロンQD防錆コート遮熱仕様を施工することで、一般的な下地処理を含め約2Kg/m2と構造への負担も掛けず、これら鋼板屋根の問題を解決できる。

アロンコートSQ施工事例

「郡山総合体育館」

所在地 福島・郡山市
施工 2013年
設計 遠藤義男建築設計事務所
既存仕様 陸屋根(砂付露出アスファルト防水)
採用理由 コストパフォーマンス、工期短縮、産業廃棄物削減が可能なアロンコートSQ-M仕様を採用。

「アスファルトシングル葺屋根」

所在地 東京・港区
施工 2010年
既存仕様 勾配屋根(アスファルトシングル)
採用理由 コストパフォーマンスに優れ、アスファルトシングルの外観を保持できるアロンコートSQ-AS-N仕様を採用。

「名港海運(株)木曽川物流センター」

所在地 愛知・一宮市
施工 2013年
既存仕様 折板屋根(一般防錆塗料)
採用理由 漏水対策及び遮熱効果による空調機の節電を期待し、柔軟性のあるアロンQD防錆コート遮熱仕様を採用。

施工後15年の現場で「アロンコートSQ」の耐久性を確認

東亞合成では、製品の性能を検証するために施工物件の経年調査を行ってきた。
その一例を紹介しよう。台風が多い九州、沖縄では、シート防水材が強風でふき飛ばされる事故が多く、設計者の間では塗膜で防水する密着工法の「アロンコートSQ」への期待が高い。その耐久性を実証するため、実際に九州・沖縄で施工後13 ~ 16年を経過した現場(計6カ所)を外観調査し、さらに一部、塗膜を剥ぎ取り、付着強さ、ひび割れ追従性、耐疲労性の経年変化の調査を行った(2007年)。その結果はいずれの性能も劣化は少なく、「アロンコートSQ」は風雨が強い過酷な条件下でも15年間は性能が維持できることが実証されている。
通常のマンションの大規模修繕工事は築後13年で、屋根防水もこのタイミングで改修されることが望ましい。「アロンコートSQ」であれば13年間以上防水性能を保つことが可能で、ライフサイクルコストの面からも優れた防水材であると見ることができる。

「アロンコートSQ」耐久性の検証(2007年調査)
物件名 区分 経過年数 採取サンプルの膜厚(mm) ゼロスパンテンション伸び量
A施設 新築 15.5年 1.6 健全部:4.2mm
B小学校 改修 16.5年 2.1 健全部:4.2mm
C中学校 改修 15.5年 1.7~1.8 健全部:6.6mm(保護層損傷部:4.8mm)
D中学校 改修 15.5年 1.5~1.6 健全部:4.2mm(保護層損傷部:2.4mm)
Eセンター 新築 16.0年 1.2~1.4 健全部:4.1mm(保護層損傷部:3.4mm)
F保育園 新築 13.5年 1.7 健全部:5.0mm
初期塗膜 1.9 12.1mm

測定は公的機関である日本塗料検査協会で2007年に実施。ゼロスパンテンション伸び量は初期塗膜に比べ半減しているが、健全部で4.1mm、保護層損傷部でも2.4mmを保持していた。

施工後13~16年を経過した6物件を調査
熊本県山鹿市の小学校(1990年施工)
沖縄県那覇市の保育園(1993年施工)
施工後15年の経年調査

最大1.0mm幅のひび割れに対しても破断することなく追従し、「アロンコートSQ」は約15年経過後においても下地のひび割れ挙動に対する良好な追従性を維持している。

トップコートの減耗状況
下地ひび割れに対するアロンコートSQの追従性
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