研究開発
INTERVIEW
分析のスペシャリストとして、
限界に挑み続けたい。
S.K
名古屋クリエイシオR&Dセンター 基盤技術研究所
2003年入社 / 工学研究科 物質制御工学専攻修了
(技術系総合職として入社し、現在は管理職)
新製品開発研究所
新製品開発研究所分析研究室で有機分析を担当。従来、アクリル系モノマー・オリゴマーはガスクロマトグラフィーで分析していたが、液体クロマトグラフィーを用いて副生成物の分離分析の検討を行い、最適な分析条件を決定した。また、有機分析の依頼分析も行った。
高分子材料研究所、生産技術研究所、
基盤技術研究所
高分子材料研究所に異動し、新規モノマー・オリゴマーの合成や得られたものの基礎データ取りを行った。また、製品の生産性向上の検討においては、台湾の工場で試作も行った。分析の知識・考え方を活かすことができたと思う。
基盤技術研究所
再び有機分析を担当。多くの分析装置を駆使し、依頼者の知りたいことを明確にして研究開発が加速するように尽力する。また、装置メーカーのユーザーズミーティングでイギリスへ1週間行ったほか、装置メーカー主催のフォーラムにおいて発表したのはいい経験だった。
基盤技術研究所
現在は基盤技術研究所の管理職として、有機分析・無機分析チームを担当。分析の仕事だけではなく、管理職としての仕事も行う必要があり、試行錯誤の連続である。幸いにも、十分な知識・技術を有するメンバーがそろっているので、いかに舵取りを行っていくかが重要だと感じている。
INTERVIEW01
東亞合成の研究所には、大学の研究室の先輩が2人所属していました。その先輩たちの話から、楽しく仕事のできる、働きやすそうな会社だなと感じたのが、応募のきっかけです。2人とも優秀な研究者で、私も尊敬していたので、同じ会社に入ることができて嬉しく思いました。
現在は基盤技術研究所で次の2つの仕事を担当しています。
①研究開発テーマの支援及び工場の課題解決支援
研究開発・生産技術において直面している課題を分析の立場から解決し、研究開発の方向性の決定及びスピードアップを支援しています。また、工場関係におけるトラブルについても原因を突き止め、解決を支援しています。
②基盤技術・要素技術の創成
今後必要となる新規分析技術の探索及び確立の検討を行い、研究開発に貢献できるように技術のレベルアップを図っています。
INTERVIEW02
アクリル系モノマー・オリゴマーである「アロニックス」の酸価上昇のメカニズムを解明できたことが、大きな挑戦でした。「アロニックス」のある銘柄においては、経時的に酸価が上昇することが品質上問題となっていましたが、なぜそのような現象が起きるかはわかっておらず、長年の課題でした。そこで、“なぜ”を繰り返して突き詰めていったことで、原因を特定することができ、問題のメカニズムを解明することができたのです。
実際に起きている現象を切り分けて考えていき、仮説を立てて一つずつクリアーにすることで達成できたわけですが、あきらめることなく最後まで粘り強く行ったことが成果に結びつきました。もちろん周囲の先輩の協力・アドバイスがなければ正解に辿りつけなかったのは、言うまでもありません。
INTERVIEW03
実験が思ったようにいかない、何をやってもうまくいかない、なぜこうなったのかわからないということは、日常茶飯事でした。そんな壁にぶつかったときは、上司や先輩のふとした一言に大きなヒントをもらったものでした。一つの考えにとらわれてしまったために、本質を見失っていたのです。一度原点に立ち戻って状況を冷静に見極め、さまざまな視点から問題点を見つめ直す必要があったと気づかされました。東亞合成には誰とでも気軽に相談できる雰囲気があり、多様な視点からのアドバイスがもらえます。解決の糸口は常に自分の周りにあるのです。
こうした経験は私の財産だと思っていますので、私自身勉強を続けつつ、後輩にも知見を受け継いでいきたいと思います。個人的には、世界でトップクラスの“分析のスペシャリスト”になるとともに、“モノづくりのゼネラリスト”も目指したいと思っています。
VISION
私は東亞合成の企業理念「新しい幸せをあなたへ届けます」というフレーズに共感しています。新たな体験を生み出すために必要なモノ、なくては困るというモノを常に提供し、社会に必要とされている会社でありたいと考えています。それには私たち自身が夢を持ち、楽しみながらモノづくりに取り組むことが必要でしょう。
東亞合成は新しいことにどんどん挑戦できる会社ですので、きっと人々を幸せにするモノづくりができるはずです。そして、そんな会社を誇りに思い、社員1人ひとりがやりがいを持って仕事を楽しめる会社であって欲しいと思います。
東亞合成には、信念を持って新しいことに挑戦する人材があふれています。あなたもぜひその一員を目指してみませんか。