2001年2月22日

抗体医薬開発を中止

東亞合成は、プロテイン・デザイン・ラブ社(米国カリフォルニア州フレモント市、以下PDL社と略す)と共同で抗体医薬(抗VEGFヒト化抗体)の抗癌剤としての臨床開発を実施いたしておりましたが、この開発を中止することを決定いたしました。

本抗癌剤の開発は、1)臨床開発のフェーズⅠ試験に時間がかかり過ぎたこと。2)先行他社抗体医薬の臨床開発結果から、当初予定していた臨床開発ステップの短縮が不可の見込みとなったこと。3)その為、今後の臨床開発に要する時間および費用が増大すること。4)これらの状況変化を考慮した将来の当社抗体医薬の市場占有率は大幅に低下すると予想されることが判明いたしました。

東亞合成としましては、今後の臨床開発に要する費用の増加と将来期待できる効果・利益を総合的に検証した結果、開発の中止を決断いたしました。

以上

(付記)
PDL社がEORTC(欧州癌研究機構)で実施中のフェーズⅠ試験では、数名の患者に癌の抑制効果が認められています。従って当該患者に対しては、医療倫理上から臨床試験計画終了後も臨床医の判断により一定期間投薬を継続します。

本件に関するお問い合せ先:東亞合成株式会社 総務部
TEL 03-3597-7215