アスベストを含む建築用塗膜防水材の解体時処理について、
こちらの最新情報をご確認下さい。

2005年8月3日

各位

東亞合成株式会社

白石綿(クリソタイル)を含む建築用塗膜防水材について

弊社が現在製造している建築用塗膜防水材には石綿を含みませんが、過去に製造した白石綿(クリソタイル)を含む建築用塗膜防水材製品について確認試験を実施いたしました。その結果、一般の使用環境で石綿の飛散は認められませんでした。
したがいまして、これまでに施工された物件をこのままご使用いただいても石綿飛散のおそれはございません。以下にその詳細をお知らせいたします。

  • 白石綿を含有していた製品
    過去に製造した以下の1から4の製品(これらを「該当製品」といいます)に、白石綿を約1%程度添加剤として使用していました。
    1. 外壁化粧防水材アロンウオールの防水材・模様材等(製造期間1974年~2004年4月)
    2. 防水形複層仕上塗材フレスタイルの中塗材(製造期間1985年~2004年4月)
    3. 屋根用塗膜防水材アロンコートの防水材(製造期間1972年~2004年4月)
    4. 土木用表面被覆材アロンブルコートの中塗材(製造期間1991年~2004年4月)
    該当製品に対応する商品名は下表のとおりです。
    1の該当製品 アロンコートST,アロンコートホーローST,アロンコートSB
    アロンコートSL,アロンコートMG,アロンコートMB
    アロンコートSS,アロンコートSC
    2の該当製品 フレスタイルSK
    3の該当製品 アロンコートSA
    4の該当製品 アロンブルコートA-100
  • 該当製品からの石綿飛散に関する確認試験
    石綿は、その繊維が空気中に浮遊した状態が危険といわれますが、該当製品は、ゴムのような合成樹脂に顔料や添加剤を配合したもので、施工後には柔らかい塗膜となりますから、白石綿は塗膜に固定化され、飛散することはないと考えられます。このことを確認するため、該当製品の吹付け施工時、施工後の摩耗、ひっかきや削り取り、および施工物件解体時に受ける引き裂き破断など、想定できる状況で該当製品から石綿が飛散するかどうかの試験を実施しました。
    その結果、いずれの試験においても、該当製品から石綿が飛散することはありませんでした。
  • 該当製品の取扱い
    上の確認試験の結果から、
    1. 施工された物件は、今後もそのままご安心してご使用いただけます。
    2. 建物を解体される場合に、該当製品から石綿が飛散することはなく、その廃材は通常の産業廃棄物の処理方法にしたがっていただければ差し支えございません。
    3. 火災などにより特別の条件で該当製品の塗膜が燃焼した場合には、該当製品の灰から石綿が飛散する可能性があります。こうした灰を除去する場合には「石綿障害予防規則」を遵守して処理してください。

さらに詳しい資料をご要望の場合は、以下の問合先までご連絡ください。

本件に関する問合せ先

東亞合成株式会社
管理部IR広報室 TEL:03(3597)7215

以上