シルセスキオキサン(SQ )とは、主鎖骨格がSi-O結合からなるシロキサン系の化合物で、[(RSiO1.5)n]の組成式で表されます。単位組成式中に1.5個(1.5 = sesqui)の酸素を有するシロキサンという意味で、[Sil-sesqui-oxane]と称されます。SQ は、その組成式[(RSiO1.5)n]から分かるように、無機シリカ[SiO2]と有機シリコーン[(R2SiO)n]の中間的な物質として位置付けることができます。従って、SQ は耐熱性や硬さなどの無機的な特長と柔軟性や可溶性などの有機的な特長を併せ持つことができます。完全な無機物質である不溶性のシリカとは異なり、各種の汎用樹脂と均一に相溶するので、樹脂の配合・調製・加工・成形などが容易に行えるという利点があります。
SQ は種々の骨格構造を取ることができ、カゴ型、ハシゴ型、ランダム構造などが報告されています(図1)。SQ を構造的に見れば、有機ユニットと無機ユニット(SQ 骨格)が分子レベルで複合化された材料として捉えることができます。SQ 骨格には様々な有機の機能性基を導入することができるので、その機能を反映させた材料設計も可能となります。これらのことから、SQ は高度な機能発現が期待できる新規な有機-無機ハイブリッド材料として近年注目されています。
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